価格不相応の小説 "ザリガニの鳴くところ"
アメリカ ノースカロライナ州の湿地帯を舞台としたミステリー小説です。
著者が動物学者であり
ジョージア大学で動物学の博士号
カリフォルニア大学で動物行動学の博士号を取得しています。
現在もグリズリーやオオカミの保護、湿地保全活動を行う活力溢れる方です。
何と言っても驚きなのが
執筆していた2018年に69歳という年齢で
しかも、初の小説執筆となっています。
私は、この著者紹介の情報だけで購入を決定しました。
動物の専門家が小説を書くと
ここまで繊細な表現が出来るのかと
驚嘆しました。
例えば、七面鳥の残酷な一面、蛍のアイの信号の秘密、カマキリの××…etc
一方でアメリカ国内での社会的階層等について書かれていたりと
冒頭でミステリー小説と謳ったものの、社会派小説でもあります。
5倍の金額でも購入したいと思いました。
著者は今後も小説を書くと言ってますので
次回作に期待が膨らみます。
最後に心に残った名言で締め括ります。
"誰かと一緒にいる為に、自分の一部を手放した…"
大分事業所 設備部H